求める

西野カナの「トリセツ」という歌がある。永久保証の私だからってやつだ。あの歌を聴いて男友達が言った。「流石にこんなわがままな女は無理。」

 

私は「トリセツ」の歌詞のような女だ。突然機嫌が悪くなって理由はあなたが考えてとか言っちゃうし、たまには旅行にも連れてって欲しいし手紙が一番嬉しい。目移りしそうになったら2人が初めて出会った時のこと思い出して欲しい、別れたく無いもの。散々ネットで叩かれたこの歌詞は女の子の正体を明かしたに過ぎないと思う。女なんてこんなもんなのだ。みんな記念日にはお洒落なディナー行きたいって思ったことくらいあるでしょ。広い心と深い愛で全部受け止めて欲しい日だってあるよね。

 

記念日のデートだってプレゼントだってちゃんと考えて欲しい。別に大した事をしなくてもいい。私のことを考えている時間を作ってくれることが重要なの。その代わりと言っちゃなんだけど私はバレンタインも誕生日も記念日も張り切っちゃうよ。何でもない日のデートだって支度に普段の倍の時間を掛けてお洒落して会いに行くよ。あなたのために使う時間を惜しいと思った事はない。


突然機嫌が悪くなっても、はいはい可愛い可愛いで受け止めて欲しい。私、他の人の前だと考え過ぎちゃってわがままになれないの。あなたの前でしかこんなに感情剥き出しに出来ないし、あなたにしか求めることが出来ない。そんな彼女、可愛くはないかな。その代わりと言っちゃなんだけど私はあなたの悪いところ全部可愛いと思える自信があるよ。本当に良くない部分はきっと注意しちゃうけど個性の範疇なら全部受け止めて愛せるから愛して。

 

きっとこれは求め過ぎなのだろう。でも優しく馴れ合うのは友達とでじゅうぶんだ。恋人になら求めたい。求められたい。少し疲れながらも感情も反応も時間も労力も求め合って、認め合ってお互いの弱さを愛していきたい。

 

「トリセツ」の話をしたあの彼に告白された。私は彼とは付き合えない。元彼を引きずっているのも起因しているが本当の理由はそこじゃない。付き合ってしまえば私は彼に求めてしまから。彼が好きになった女の子ではいられないから。私の正体は、妖怪「不安定甘えん坊察して構ってちゃん」なのだ。あざとくて相手が欲しい言葉をかけられる自分は恋人を前にするとどこかへ行ってしまう。彼の前で妖怪の姿になるのが怖い。求めたくないのだ。求めて否定されるくらいならこのまま馴れ合っていたい。彼の「受け止めるよ」に信用できない自分がいる。

心底性格の悪い女だと自己嫌悪に陥りながら彼に返事をする。トリセツな女は無理だと言っていたでしょう?